こんなことご存じでした?
このコーナーでは、ドイツの伝統と文化にまつわるエピソードをご紹介します。
Im Mittelalter

今回は、ロマンチック街道に位置するローテンブルクを例にとって、どんな催しがドイツの街で繰り広げられるのかを見てみます。

ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(タウバー川に沿ったローテンブルク)では、歴史劇マイスター・トルンクを筆頭に各種の歴史的な催しが目白押しです。土曜の夕方には「ハンス・ザックス劇」が演じられ、日曜日には「羊飼いの踊り」が加わります。最終日の月曜日に祭典はクライマックスを迎え、三十年戦争時の制服をまとった軍隊が街中を練り歩きます。

絵に描いたような中世の街並を現在に伝えるローテンブルクでは、数々の博物館があって、中世の時代の息吹を今に伝えています。その一つ、中世刑事博物館(Mittelalterliches Kriminalmuseum)には、19世紀に至るまでの1000年間の立法、司法について展示されています。昔の裁判手続き、拷問に使った器具など、ヨーロッパの同類の博物館に見られるものが集められており、「都市の空気は自由にする」ものでもなかったことが伺えます。中でもローテンブルクで目を引くのは、当時の庶民の生活を表す滑稽画や刷り物です。喧嘩ばかりする女の住民、酔漢、下手な学士、口悪女など、それぞれの罪業に応じて、罰が細分されて描かれているのを見ると、思わずふきだし笑いをしてしまい、想いははるかかなたの中世に飛んでいきます。